荒幡富士 あらはたふじ
全景<>山頂<>山頂からの展望図<><><>
浅間神社を現在地に移転させたのを機に、荒幡村の村民総出で明治32(1899)年に築きあげた人工の富士山で山自体の高さは約10m。山頂からは360度の眺望がすばらしい。富士塚としては日本でも最大級のもの。本物の富士山と同じように1合目、2合目、3合目と道標(江戸時代に作られた物も現存)が山頂まで置かれている。
所沢市の緑地保全エリアとして昭和59(1984)年に開設した「荒幡富士市民の森」のシンボル。
地元の人達には「荒幡のどろっぷじ」とも呼ばれ親しまれている。
麓には本物の富士山と同じように「浅間神社」も建っている。
ところざわ百選で、いきものふれあいの里センター・狭山丘陵へと続く所沢の散策コースになっている。
住所 | 所沢市荒幡748 |
アクセス 公共交通 | ・西武狭山線「下山口」駅下車 約徒歩15分 ・西武園線「西武園」駅下車 約徒歩40分 最寄駅 > 西武園駅(西武鉄道)~1.996km |
レポート
大きな盆栽のような塚で、四季折々その風景を楽しめそうです。
場所は、荒幡小学校の南側にあり、西武園ゴルフ場の北側に位置します。当日は車で行きましたが、現地付近の道路は狭く、車一台通るのがやっとで、路肩の一部が落ち込んでいるので注意が必要です。駐車場はありませんでしたが、車の止められるスペースは2〜3台程度ありました。
付近の道路の様子です。入口(南側)より荒幡富士を望む写真です。鳥居をくぐり山頂へ向かいます。1合目道標。
2合目に向かう登り坂、狭いので混雑時は、譲り合いましょう。2合目道標と3合目付近から頂上を見上げた様子。ジグザグしながら登っていきます。
4合目道標と5合目に向かう坂・4合目から登山口を望んだ様子。5合目道標(なぜか?ここには道標が2つあります)
5合目から登山口や鳥居を見た風景。6合目道標と7合目に向かう坂・6合目から浅間神社境内を望む景色。階段状に整備されているので登りやすかったです。
7合目道標(かなり斜めに建っています)と8合目道標・8合目から下を見下ろた様子です。9合目道標。
9合目から登ってきた坂を見た様子。山頂まで、転落防止の鎖がトラロープになっています。山頂(標高119.4m)へ到着・山頂の祠。
北側所沢方向・南側西武園方向の眺めです 空気の澄んだ晴れの日には、富士山や東京スカイツリーも見ることもできます。あいにく当日は天気は良かったのですが、少し霞んで富士山は見れませんでした。季節の花。
明治17(1884)年から15年を要し明治32(1899)年に出来上がった荒幡の富士は、氏子や信者、近隣の村に在住する有志など約1万人が工事に携わり完成しました。地元住民を主体とした「荒幡富士保存会」が結成され活動しています。東日本大震災の影響で、山頂の祠や山腹など一部が損傷しましたが、現在では修復されています。毎年7月1日には山開きの祭典も行われているとのことです。富士塚としては日本でも指折り、ぜひ一度は訪れたいスポットです。また条件が整えば夕陽の富士も素晴らしいと定評があります。ほんの数分で頂上まで登ることができ、子供からお年寄りまで、展望を気軽に楽しめます。