玉泉寺 ぎょくせんじ
天正の初め(1580年代)御開山一嶺俊栄大和尚の来錫によって曹洞宗に改宗された古刹。嘉永元年(1848年)当山20世翠岩眉毛和尚の代に現在の本堂が落成。
安政3年(1856年)、日本で最初に米国総領事館が置かれた寺として知られる。
ハリスの遺品や書簡を展示するハリス記念館がある。
住所 | 下田市柿崎31-6 |
料金 | ハリス記念館:大人500円、小人200円 |
休業日 | 対象外(ハリス記念館は無休) |
駐車場 | あり(無料) |
アクセス 公共交通 | 伊豆急行伊豆急下田駅から東海バス須崎・爪木崎行きで5分、柿崎神社前下車すぐ 最寄駅 > 伊豆急下田駅(伊豆急行)~2.092km |
公開サイト | www.izu-gyokusenji.or.jp |
TEL | 0558-22-1287 |
レポート
幕末期にアメリカの総領事館として使用され、日本開国の中心舞台となった玉泉寺へ立ち寄ってみました。「玉泉寺」は、安政元年にアメリカと下田追加条約を結んだ際に、アメリカ側の休憩所となり、日露和親条約締結に向けての日露交渉の場としても使用されたお寺で、その3年後には、アメリカ総領事タウンゼント・ハリスが居住し、総領事館が置かれた開国の歴史を彩る貴重な寺歴があります。
境内には、初代総領事館タウンゼント・ハリスの記念館、「アメリカ総領事旗掲揚之地」の石碑、アメリカ合衆国大統領の来訪記念碑、「日本最初の屠殺場の跡」など見所も多くありました。
国指定史跡「玉泉寺」付近の道路。階段を上り山門を潜ります。玉泉寺の案内板。
山門の扁額。この本堂で、日本開国の歴史が刻まれました。本堂の説明。
39代アメリカ合衆国大統領だったジミー・カーターの来訪記念碑。ロザリン・カーター夫人、エミリー・カーター嬢を伴い、玉泉寺を訪れたそうです。ハリス記念館入口。日本に、はじめて牛乳が伝えられたことから「牛乳の碑」が建っていました。
日本資本主義の父・渋沢栄一が建立した、「アメリカ総領事旗掲揚之地」たることを記した石碑。
「日本最初の屠殺場の跡」当時、領事館員の食料ために、仏手柑の幹に牛を繋ぎ屠殺。牛を繋いでいた樹は枯れてしまい、現在はハリス記念館に保存されているそうです。
横には慰霊碑(牛王如来)の石像が、牛の供養のために建立されたそうです。
ペルリ艦隊乗組将兵の墓の石碑。日本最初の外国人墓地、黒船(ペリー艦隊)の乗員5名の墓。本堂の横にハリスが、「ストーブの煙突を出した石」が埋め込まれていました。