那須温泉神社 なすゆぜんじんじゃ
那須温泉は、奈良時代に那須の住人・狩野三郎行広が白鹿を追い求め、源泉を発見したことに始まる。那須温泉神社は、その温泉守護を祈願した神社。祭神は大己貴命・少彦名命。
隣接して九尾の狐伝説で知られる殺生石がある。
那須与一が屋島の合戦の折に戦勝を祈願祈、見事に船上の扇の的を射抜いた逸話も伝わる。
住所 | 那須郡那須町湯本182 |
駐車場 | あり(無料) 神社前の県営駐車場も利用可、30台可 |
アクセス 公共交通 | JR東北新幹線那須塩原駅またはJR宇都宮線黒磯駅から東野交通那須湯本方面行きバスで50分(黒磯駅からは35分)、那須湯本下車すぐ |
ご利益 | 商売繁盛 | 身体健全 |
TEL | 0287-76-2306 |
レポート
温泉神社の名前にふさわしく、周囲には硫黄の匂いが立ち込めていました。当日は例大祭(10月8日・9日)にあたる日で、午後6時から鹿の湯の源泉から湯を汲み取る「湯汲祭」と、その湯を奉納する「献湯祭」が行われ、湯汲祭には巫女による「浦安の舞」が厳粛に奉納されるそうです。例大祭は約1380年の歴史をもつ那須温泉に古くから伝わる儀式として、毎年10月8、9日の2日間にわたり行われています。例大祭を見ることはできませんでしたが、歴史を感じる神社を参拝してきました。
那須温泉神社前にある那須湯元から引いた足湯「こんばいろの湯」無料。参道入口に建つ一の鳥居。扁額(竹下登元首相が書いたとあります)。
一の鳥居をくぐり階段を昇ると2本の大きな幟が目に入ります・・神霊の宿る「大和さざれ石」。参道左手にある社務所。二の鳥居と参道。
二の鳥居の右手には見立神社が鎮座。祭神は那須温泉開祖・狩野三郎行広と天児屋根命。狩野三郎行広公は温泉を発見した功により合祀されたそうです。見立神社の右手に建つ那須温泉開湯1370年記念碑。
二の鳥居の左手には愛宕神社入口がありカエルの石像があります。その隣にある水琴窟。少し参道を進んだ左側には祖霊社が鎮座。伊勢神宮参拝記念碑。
那須余市宗隆(なすのよいちむねたか)が奉献したとされる三の鳥居。振り返って見た様子。三の鳥居の右手にある推定樹齢800年といわれる、ミズナラの御神木「生きる」。活力、蘇勢力、生命力等のパワーが授けられる巨木として崇められているそうです。
境内社 摂社、琴平神社・神明宮・山神社の4社。江戸元禄時代 奥の細道の途上、ここと殺生石を訪れた松尾芭蕉が残した句碑。「湯をむすぶ誓もおなじ石清水」。芭蕉句碑の説明。三の鳥居方向を振りかえった様子。
手水舎。大正8年(1919)奉納された狛犬。右手の狛犬は子供の頭を撫で(押さえ)ているように見えます。社殿左側には五葉松(樹齢800年・栃木名木100選)が植えられています。
境内社殿。扁額「延喜式内 温泉神社」。拝殿内にあった神輿。温泉神社本殿内の様子。
社殿右側には九尾の狐を祀る九尾稲荷神社が鎮座。
九尾稲荷神社脇から殺生石へ向かいます。殺生石と隣接して遊歩道が整備。温泉神社 この鳥居を潜ると殺生石へ・・