男体山(日光市) なんたいさん
レポート
入山料500円を払い、お守りとルート案内用紙を貰う。日光男体山は山全部が麓にある二荒山神社の御神体なので、厳密に言うと登山ではなく登拝となる。
[※登拝とは、御神体である山に信仰心を持って謙虚な気持ちで登ると言う事。]
午前8時30分、中禅寺湖(標高1269m)湖畔の二荒山神社中宮祠から山頂(標高2846m)を目指し片道6km程度の山行へ出発。
明智平からの眺め。
駐車場には既に登山者と思われる人が沢山いた。
トイレはここで済ませて。
中禅寺湖をチラ見して登山、登拝の準備。
登山者の受付場所、500円でお守りが貰える。
二荒山神社にはなにやらいろいろまつられている。
右の鳥居がスタート地点。
新緑も空気も綺麗で清々しい朝。
鳥居をくぐり石段をしばらくすすむと「一合目」。
「二合目」の印は登山道から少し右にそれた所に有り、登りの時は気付かなかった。
木に巻かれたネットはシカの食害対策らしい。
ここから他の登山者との抜きつ抜かれつが始まる。
50分ほど急な山道を登ると「三合目」なのだが、このエリアは後から考えても結構きつかった。
三合目から四合目までは舗装された道、緩やかな上り歩きやすい。
このエリア、帰りは猿が沢山居たのだが、登りの時はまったく居なかった。猿の活動時間が午後なのかな?
中禅寺湖も見下ろせる高さまで来た。右写真のような非難小屋がほぼ各合目の石像近くに点在している。
登山での雷は熊より怖い。
「四合目」からは再び登山道、だがまだまだ歩きやすい。
新緑が気持ちよくさわやか。
シロヤシロを横目に「五合目」。
振り返ると中禅寺湖。八丁出島まで綺麗に見える。
これ何松だろう?
「六合目」の石像の写真撮り忘れた。
この風穴からの天然クーラーが気持ちよかった。あそこまで涼しい風が出てくるのは実に不思議である。
この辺りから山道の様相が一変する。ここまでの歩きやすかったそれとは異なり、岩場となる。
転んだら大怪我も免れない。集中して慎重に。
「七合目」に到着。ここは眺めもよく、休んでいる人が特に多かった。
引き続き岩場、いわゆるガレ場を登ると、7.5合目と記されている。
ここまでが全体の3/4地点だ。もう少しだと言う気持ちにさせてくれる。
鎖場も出てくる、手袋は必須だ。
「8合目」に到達。
8合目からはガレ場ゾーンは終わり、土嚢ゾーンだ。
いったいこの土嚢は誰がどのようにして運んだのか?
残雪を発見しテンションがあがった。もう6月になるというのに。
黒土嚢ゾーンが終わると、緑土嚢ゾーンへ。
この辺りまで来ると
「九合目」の石像を撮り忘れるくらい疲弊していたようだ。
森林限界に赤土ゾーン。
次は日光白根山かな、標高はここより少し高い。
とにかく山頂まではあと少し。
左写真は中禅寺湖と、赤城山ムカデと男体山のヘビが戦いをしたとの伝説が残る戦場ヶ原。
標高2400m超え。高山病の為か、頭痛がしだす。
左写真は日光市内方面を望む。
ついに山頂が見えてきた。
ついに山頂に到着。時刻は12時。ここまで約3時間半が経過。
山頂では持参したバナーでコーヒーを淹れたり、湯を沸かしてカップラーメンを作ってたりしている人が多かった。
初登頂の記念に鐘を鳴らす。
Tシャツ一枚でもそれほど寒く無い。
眺めが良いので自然とテンションもあがる。
山頂の剣は130年間立っていたのだが2012年3月に一度折れ、その年の10月に新しくなったらしい。
ステンレス製でピカピカ。
一番の写真撮影ポイントである。
三角点とは、三角測量を行う時に地表に埋定された基準点のこと。経度・緯度の基準になるのが「三角点標石」で、高さの基準になるのが「水準点標石」。
一等三角点「男体山」(標高 2484.15m)
石像や石がある。この石の○印もなにか意味があるのだろう。
山頂の一番西には太郎山神社がある。
とりあえず山頂を一通り歩く。赤い小さな石が非常に歩きにくい。転んだ。
戦場ヶ原を挟んでの日光白根山。
男体山の標高はウィキペディアでは2,486mとなっているが、ここでは2,484mと記されている。
山頂で一休みし下山、来たルートを下る。4合目から3合目の舗装された道で野生の猿に遭遇。
目を合わせないように気を付けていたのだが、右の写真を撮った直後に激しく威嚇される。
約2時間半で下山。
下山後下から見上げる男体山。雲が出てきた。
帰り際に「滝」と言う食堂で食べた「湯葉スープ丼」1200円が物凄く美味しかった。
ちなみに湯葉そばは800円也。
好天に恵まれ山頂からの眺めがとても綺麗だった。
トイレは一切無く、7合目過ぎからは高い岩などもあり、登りも下りも注意が必要だが登山に興味があるなら一度は登ってみることをお勧めする。