浜宮神社 はまみやじんじゃ
航海の安全を祈願した神社。
基本情報
主神は大綿津見神と事代主命。家族の旅立ちには「潮花」を潮に浸し一本はこの神社に奉納し一本は家の神棚に祀ったという。
由来沿革
創立年代及び由来沿革不詳。御祭神の大綿津見命は、大海原を支配する海の神、事代主尊は伊豆諸島の造立神である。配祀神の住吉大神は後悔安全を司どる海運の神であり、お祓いや神々の道行も司る。神々が出雲へ旅立つ十月一日より早く出立すると言われる。風大神は風の威力を支配する神。航海の安全を祈願するために四柱の神々が祀られる。
桟橋ができる昭和四十年代後半までは、前浜が利島の表玄関であった。玉石の上に敷いたスラと呼ぶ丸太の上に乗せたはしけを。人力で上げ下ろしをしていた。航海のみならず、はしけ作業にも大変な危険を伴った。
島を後に旅に出るということは、今生の別れを意味する程の重大事であった。いざ家の者が旅立つ時、その家族は柄杓を模したカヤを結んで作った「潮花」と称する物を二本持って見送り、はしけが出たあとの潮にこれをつけ、一本はこの神社に奉納し一本は家の神棚に祀り旅の無事を祈る風習が続いていたが、時代の変遷とともに交通環境も改善され、今ではこの風習も全くみられなくなっている。
−境内案内板−
住所 | 利島村利島 |
アクセス 車 | 利島港から徒歩5分 |
TEL | 04992-9-0011 |
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