塩船観音寺 しおふねかんのんでら
<><>塩船平和観音<><><>
古の昔、若狭の国で人魚の肉を食し永遠の命を得たと言われる八百比丘尼が、開祖であると寺史に伝えられているお寺。貞観年間(859年~877年)には、天台宗の安然が比叡山から七社権現を勧請し、阿弥陀堂、薬師堂および12僧坊を建立し、興隆を極めたと伝えられる。
つつじ・紫陽花等で有名。
5月3日に行われる火渡り荒行・柴燈護摩は壮観。
室町時代後期に建てられた本堂、阿弥陀堂、仁王門は、本堂内の厨子とともに国の重要文化財に、本尊の十一面千手千眼観世音菩薩(千手観音)像、眷属の二十八部衆像などは東京都の有形文化財に指定されている。
関東八十八ヶ所霊場第七十二番札所、東国花の寺百ヶ寺東京第十三番札所、奥多摩新四国八十八ヶ所霊場第五十九番札所。
住所 | 青梅市塩船194 |
営業時間 | 境内自由(4月中旬~5月上旬のつつじ祭り期間中は8:00~17:00) |
料金 | つつじ祭り期間中(4月中旬~5月上旬)は入山料要 大人(中学生以上)300円、小人(小学生)100円(20名以上で団体割引あり 大人250円) |
駐車場 | あり(有料) |
アクセス 公共交通 | JR青梅線河辺駅から西東京バス西東京団地行きまたは小作駅東口行きで10分、塩船観音入口下車、徒歩8分 最寄駅 > 東青梅駅(JR)~2.394km |
アクセス 車 | 最寄IC > 青梅IC(圏央道)~4.634km |
TEL | 0428-22-6677 |
レポート
当日はつつじ祭りと例大祭の柴灯護摩並びに刀を持った山伏たちが次々と焚いた護摩の上を素足で歩いて行くという荒行(火渡り)が行われていました。GWの最中とあって多くの人で賑わっていました。
一般の火渡り希望者は12時頃から始まり行列ができていました。境内を埋め尽くす約2万本のつつじがとても綺麗でした。
火渡りの様子。煙がたちこめていました。
塩船観音寺に向かう。たこ焼きや焼きそばの露店。仁王門です。柴灯護摩共の幟が立っていました。
入山券売り場、大人一人300円でした。薬師堂。階段を上り本堂へと向かいます。本堂に着きました。
護摩堂弘誓閣前では火渡りが行われていました。塩船平和観音方向のつつじ。
護摩堂弘誓閣を方向のつつじ。色とりどりのツツジがきれいです。鐘楼方向の風景。
塩船平和観音です。護摩堂弘誓閣背後からの風景。
修験者、来賓、一般の順番のようです。段々と、踏み固められて温度が下がってます。
火渡り、裸足で渡っていきます。一般の方々が火渡りの順番をまつ行列です。参道の両側にそびえて夫婦杉(大スギ)。
新聞のチラシに誘われ、ツツジ祭りも開催とのことで塩船観音寺に行ってきました。「花の寺」の異名を持つだけあって境内に植えられた1万7000株のツツジは見ごたえがありました。室町時代に建てられた本堂など歴史的価値のある建物が多数ありました。
場所は、東青梅駅・河辺駅中間地点も北側約1.5kmにあり、東青梅駅から約2.4km、河辺駅から約2.4kmに位置します。車でのアクセスは、新青梅街道を新宿方面より野上交差点を右折、道なり約2.3km進むと現地付近に案内板があります。
新聞に入っていたチラシです。駐車券(1回700円)とつつじ祭り入山料金(大人300円)です。入口付近駐車場の様子と露店。
塩船観音寺入口付近です。案内板がありました。
仁王門(金子十郎家忠が源平の戦いに出発の際、奉建したもの。現在の切妻造り茅葺の八脚門は、室町時代に建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。)
中の写真(口を閉じている像)は、金剛力士立像(仁王門左側)阿吽(あうん)の阿(あ)像です。右の写真(口を開いている像)は、金剛力士立像(仁王門右側)阿吽(あうん)の吽(うん)の像です。ともに仁王門に安置されています。
仁王門から阿弥陀堂に向かう参道と阿弥陀堂。阿弥陀堂横に、つつじ祭り入山券売り場がありました。
塩船観音の大スギの案内板と大スギで、東京都指定天然記念物です。参道の両側にそびえて夫婦杉と呼ばれています、写真は参道左側の大スギです。
薬師堂です。「ぼけ封じ薬師如来」の幟が沢山建っていました。現在、塩船観音寺住職の住居をもかねているそうです。
青梅市剣道連盟が第30回の少年剣道大会を記念して建てた石碑が、薬師堂側にありました。
階段を上ると本堂です。
寄棟造、茅葺。桁行5間、梁行5間の本堂です。
本堂前の納経所・御礼所です。本堂の拝観は、納経所に申し出ます。本堂拝観料100円です。※毎月16日や本尊の開扉日はご縁日で無料のようです。また本尊は秘仏で、1月1〜3日、1月16日、5月1〜3日、8月第2日曜日のみ開扉されます。
本堂から外を望む。右側の写真は、写真撮影禁止の為、案内にあった木造二十八部衆立像のパンフレットを写しました。木造二十八部衆立像(東京都の有形文化財)は、本尊の厨子の両脇に14躰ずつ二十八部衆が安置されていました。二十八部衆は千手観音の眷属(従者)です。歴史上最も古く有名なのが、京都蓮華王院(三十三間堂)の二十八部衆立像です。塩船観音寺の二十八部衆は三十三間堂のものに次ぐ古さで、貴重な存在です。
本堂横の旧鐘楼。銅鐘は寛永18年(1641)鋳造です。
参道を進むと正面に、貞観年間に僧安然が比叡山より奉遷したという山王七社権現があります。山王七社権現右手に、児玉稲荷があります。
招福の鐘といわれる鐘楼と案内板。
鐘楼から護摩堂弘誓閣をみた眺望。
塩船平和観音と護摩堂弘誓閣を見た眺望。
塩船平和観音と案内板。
塩船平和観音の台座(頂上付近)から西方向、山々の眺望。近くには霞丘陵ハイキングコースもあります。
塩船平和観音から下りながら護摩堂弘誓閣を望む。護摩堂弘誓閣の裏手から塩船平和観音を望む。
緑、赤、白、ピンクのコントラスが美しい。淡ピンクの可愛いつつじ。右の写真は、不動明王(ふどうみょうおう)です。
護摩堂弘誓閣。護摩堂弘誓閣付近から鐘楼を望む。
自動車祈願所(交通安全祈願)。塩船米銘菓のお店ではお団子を売っていました。普門閣(お休み処・売店)。案内所がありました。5/4日6:30より塩船観音寺がTV放映(TV東京)されるとのことでした
7分〜8分咲きでしたがGW期間中で、多くの人で賑わっていました。本堂手前、水屋の様子です。
水屋の裏にある清閑な場所です。心地良いパワーを感じました。駐車場付近の出店でソフトクリーム(350円)をいただきました。
歴史的価値のある建造物や仏像など見所も多く、2時間ほどで見学できました。つつじの花見にはもってこいのスポットでした。